在庫数だけでなく『なぜ変わったか』を残すようにした話
現在の在庫数だけでは差異の理由が分からなかったため、変更前後と日時を確認できる履歴を残すようにした実体験を紹介します。
この記事で分かること
- 現在数だけでは、在庫が変わった理由を確認できなかった
- 変更前後と日時を履歴に残し、確認する手掛かりを作った
- 履歴があっても棚卸しと実在庫の確認は必要
在庫管理を始めたとき、最初に必要だと思ったのは現在数が分かる一覧でした。
ところが複数人で使い始めると、数字だけでは足りませんでした。在庫が想定と違うときに、いつ、どのように変わったのかが分からないからです。
そこで、自作アプリでは現在数に加えて、変更前後の数量と日時を履歴として残すようにしました。
目的は高機能な在庫システムを作ることではありません。数字に疑問があったとき、確認を始められる場所を作ることでした。
現在数だけでは差異の理由が分からなかった
現在数が表示されていても、その数字が入荷で増えたのか、使用して減ったのか、棚卸しで修正されたのかは分かりません。
昨日の数字と違っていても、結果だけが上書きされていれば、どこから確認すればよいか判断できませんでした。
在庫数は結果です。自分たちの運用では、その結果へ至る変更を確認できることが必要でした。
日常の更新と棚卸しでは操作が違った
日常では、入荷や使用に合わせて数量を増減します。一方、棚卸しでは実際に数えた数量へ合わせて修正する場合があります。
一つの操作だけに決めるより、実際の作業に合う入力方法を用意し、どちらの場合も変更の履歴が残る方が使いやすいと判断しました。
直接入力は便利ですが、値を間違える可能性もあります。そのため、修正前と修正後を見返せることが重要です。
変更前後と日時を履歴へ残す
在庫を更新したときは、変更前の数量、変更後の数量、変更した日時を確認できるようにしました。
履歴があれば、数字が合わないときに、その前後で何があったかを調べる手掛かりになります。
ただし、履歴があるからミスがなくなるわけではありません。間違いが疑われたときに、確認する場所ができたという意味です。
複数人で使うと確認方法が必要になる
一人で決まったPCから更新する場合と違い、複数人が使うと、近い時間に同じ在庫を変更する可能性があります。
アプリ側でも重複した更新を避けるための対策は必要ですが、仕組みだけで数字の正しさを保証することはできません。
通信状態や入力のタイミングもあるため、疑問がある場合は現在数と履歴の両方を確認します。
Excelで十分な在庫管理もある
扱う商品が少なく、更新する人が限られているなら、Excelは始めやすく変更もしやすい道具です。
自分たちの場合は、複数人が現場から更新し、数字が変わった理由を後から確認したいという条件がありました。そのため、入力と履歴を同じ仕組みに組み込む価値があると判断しました。
Excelと自作アプリをどう使い分けたかは、現場仕事の管理アプリを自作した理由でもまとめています。
履歴があっても実在庫の確認は必要
アプリに残る履歴は、実際に棚にある在庫そのものではありません。
入力を忘れることも、数を間違えることもあります。最終的には棚卸しを行い、実在庫とアプリの数字を照合します。
履歴が増えるほど、必要な変更を探しやすくする工夫も必要です。記録を残せば終わりではなく、確認に使える形を保つ必要があります。
まとめ
在庫管理では、現在数を表示するだけでは、数字が変わった理由を確認できませんでした。
そこで、変更前後の数量と日時を履歴へ残し、差異があったときに調べられるようにしました。
履歴があっても入力ミスや実在庫の確認はなくなりません。自分たちに必要だったのは、数字を絶対に正しくする仕組みではなく、疑問があったときに変更をたどれる仕組みでした。