1件約10分の襖寸法計算をアプリ化。手計算を減らした業務改善
現場ごとに約10分かけていた襖の寸法計算を、計算ルールを整理して自作アプリへ移した実体験です。自動表示と人の最終確認の分担を紹介します。
この記事で分かること
- 1現場・1案件あたり約10分かかっていた襖の寸法計算をアプリへ移した流れ
- 暗黙になっていた計算ルールを入力項目と処理に分けた方法
- 計算結果を自動表示しても現場での最終確認を残している理由
襖の仕事では、現場で測った寸法をそのまま使えば終わり、とは限りません。
自分の現場では、必要な条件を確認しながら、仕上がりに使う寸法を毎回手で計算していました。一件ずつ見れば小さな作業ですが、確認を含めると1現場・1案件あたり約10分かかっていました。
そこで、頭の中と紙の上で繰り返していた計算ルールを整理し、自作アプリへ移しました。現在は手計算をしていません。計算はアプリに任せ、採寸や入力内容、現場条件との整合は人が最終確認しています。
約10分は、1現場・1案件について採寸後の計算、転記、確認にかかっていた時間を、自分の作業から見積もった概算です。公開したくない具体的な計算式や業務上の細かな条件は掲載せず、改善の進め方を中心に紹介します。
どんな計算をしていたか
現場で確認した寸法と条件をもとに、仕事で使う寸法を決める計算です。
一つの数字だけを入力して終わるのではなく、確認した内容を計算ルールへ当てはめ、結果におかしな点がないかを見る必要があります。
ここでは具体式を公開しません。大切だったのは、長年の仕事の中で当たり前に行っていた判断を、アプリで扱える手順へ分けたことです。
なぜ毎回手計算が必要だったか
以前は、現場ごとに測った内容を見ながら、その都度計算していました。
寸法は案件ごとに異なるため、前回の結果をそのまま使うことはできません。電卓やメモを使って計算し、結果を書き写し、もう一度確認する流れでした。
慣れていても、毎回同じ順番で数字を扱う作業には時間がかかります。
1現場・1案件あたり約10分かかっていた
採寸そのものではなく、採寸後の計算、転記、確認に、1現場・1案件あたり概算で約10分かかっていました。
忙しい日に複数件が重なると、10分ずつの作業が積み上がります。途中で電話や別の仕事が入ると、どこまで計算したかを見直すこともありました。
短い作業だから後回しにしていたものの、繰り返す回数が多いほど改善する価値があると感じました。
手計算でミスしやすかったポイント
手計算では、計算式そのものだけでなく、その前後でも間違いが起こります。
- 測った数字を別の場所へ書き写す
- 使う条件を選ぶ
- 計算の途中結果を転記する
- 計算後の数字をもう一度記録する
数字が合わないと、元の採寸、入力、計算のどこで違ったのかを戻って確認します。計算を速くするだけでなく、確認する場所を減らす必要がありました。
計算ルールを整理した
アプリを作る前に行ったのは、画面づくりではなく、計算ルールの整理です。
毎回入力するもの、条件によって変わるもの、計算で求めるもの、人が最後に判断するものへ分けました。
頭の中では一つの作業に見えていても、書き出すと複数の段階があります。ここが曖昧なままコードへ移すと、間違った計算を速く繰り返すだけになってしまいます。
入力項目へ落とし込んだ
整理した内容から、計算に必要な項目だけを入力画面へ置きました。
入力項目を増やしすぎると、手計算を減らしても入力作業が重くなります。そのため、計算に使わない情報や、別の管理で扱う情報まで一つの画面へ詰め込まないようにしました。
現場で迷わないことを優先し、計算の順番に沿って入力できる形にしています。
計算結果を自動表示する
必要な内容を入力すると、整理したルールに基づいて計算結果が表示されます。
これにより、電卓へ入力し、途中結果を書き、別の場所へ転記する回数が減りました。入力内容を修正した場合も、最初から手計算をやり直す必要がありません。
アプリ化の価値は、難しい計算ができることより、決めた手順を毎回同じように実行できることにありました。
最後は人が確認する
計算結果が自動で表示されても、その数字を無条件で採用するわけではありません。
元の採寸に間違いがないか、入力した数字や条件が合っているか、結果が現場の状況と矛盾していないかは人が確認します。
アプリは確認をなくすものではなく、手計算をアプリへ任せて転記を減らし、人が見るべき場所を分かりやすくする道具です。
実際に使ってどう変わったか
以前は一件ごとに電卓やメモを使っていましたが、現在は必要な内容を入力し、表示された結果を確認する流れになりました。
現在は手計算をしておらず、計算はアプリに任せています。一方で、入力内容や現場条件との整合は人が最終確認します。また、約10分が必ず何分になったという一律の計測はしていません。案件の条件や確認内容で時間は変わるためです。
実際に使って感じたのは、計算時間だけでなく、「この計算で合っていたか」と手順を追い直す負担が減ったことでした。
作りすぎないために機能を絞った
一つのアプリに、案件管理、写真、帳票、予定まで全部入れれば便利に見えます。しかし、襖の寸法計算で最初に解決したかったのは、毎回の手計算です。
そこで、計算と直接関係しない管理機能を一度に抱え込まず、入力、計算、結果確認を中心にしました。
小さな不便に機能を絞る考え方は、個人開発は小さな不便から始めるにも通じます。使ってから必要性が分かった機能だけを足す方が、現場では続けやすいと感じています。
まとめ
1現場・1案件あたり約10分かかっていた襖の寸法計算を、自作アプリへ移しました。
改善できた理由は、計算式をコードにしたことだけではありません。入力、計算、人の確認を分け、繰り返していた手計算をアプリへ任せ、転記を減らしたことが大きかったです。
現在も採寸、入力内容、計算結果は人が確認します。現場の業務改善では、人の判断を外すことより、同じ手順を何度もやり直す負担を減らすことが、自分には合っていました。